このページではFINVIZのヒートマップの使い方を詳しく解説します。
FINVIZのヒートマップは見方がわかれば、マーケットの動きをサクッと確認できます。
私も毎朝FINVIZのヒートマップを確認して、米国株式市場の動向を把握しています。
市場の動きが直感的にわかるので重宝しますよ。
この記事でFINVIZの使い方をマスターして、市場の変化をチェックできるようになりましょう!
FINVIZのヒートマップからわかる情報
FINVIZのヒートマップは、色の違いや濃淡から株価の動向がわかるツールです。具体的には、株価が上昇しているセクターは「緑色」、下がっている銘柄は「赤色」として表示し、色の濃淡は値動きの大きさを示します。
FINVIZのヒートマップからわかることをまとめると以下のとおり。
項目 | わかること | 表示内容 |
---|---|---|
色 | 株価が上がっているか 下がっているか | 緑:株価上昇 赤:株価下落 |
色の濃淡 | 値動きの大きさ | 色が明るいほうが値動きが大きい |
各銘柄の面積 | 時価総額の大きさ | 面積が大きいほど時価総額も大きい |
相場全体が下落しているときは画面が真っ赤に染まるので、市場の雰囲気がパッと見てわかりやすいです。また各銘柄の面積は、それぞれの銘柄の時価総額と比例しているので、企業同士の比較にも使えます。
ツイートのネタとしてもFINVIZのヒートマップはよく使用されます。
おはぎゃー pic.twitter.com/3sIq2UwJXN
— 世界四季報 (@4ki4) September 6, 2024
私はFINVIZのヒートマップをSNSで「おはぎゃー」という言葉と一緒によく見かけますね(笑)
FINVIZのヒートマップの表示項目・使い方
FINVIZのヒートマップには、全部で19個の表示項目があります。それぞれの項目を活用すれば、異なる角度で市場を分析できます。具体的な表示項目は以下のとおりです。
表示項目 | 意味 |
---|---|
1-Day Performance | 1日のパフォーマンス |
1-Week Performance | 1週間パフォーマンス |
1-Month Performance | 1ヶ月パフォーマンス |
3-Month Performance | 3ヶ月パフォーマンス |
6-Month Performance | 6ヶ月パフォーマンス |
1-Year Performance | 1年間のパフォーマンス |
Year To Date Performance | 年初来パフォーマンス |
Relative Volume | 相対出来高 |
P/E | PER、株価収益率 |
Forward P/E | 予想PER |
PEG | PEG |
P/S | PSR、株価売上高倍率 |
P/B | PBR、株価純資産倍率 |
Dividend Yield | 配当利回り |
EPS Growth Past 5 Years | 過去5年間のEPS成長率 |
Float Short | フロートショート |
Analysts Recom. | アナリストの評価 |
Earnings Day Performance | 決算日のパフォーマンス |
Earnings Date | 決算日 |
各項目は、下の画像で示す部分から簡単に切り替えられます。
たとえば、株価の変動は1日から1年までの期間で表示でき、短期だけでなく、長期のリターンの比較もしやすいです。さらに銘柄ごとにPERやPBR、配当利回り等の指標のヒートマップも見られるので、高配当株や割安株の発見にも使えます。
次の見出しでは、それぞれの表示項目の具体的な見方を詳しく解説しますよ!
FINVIZのヒートマップの各画面の見方
ヒートマップで表示できる各画面の見方を順に紹介していきますね。
1-Day Performance
1日単位での株価変動がわかります。この項目は毎朝の相場確認や、急騰・急落銘柄のチェックで活用できます。
1-Week Performance
直近1週間の値動きを確認できます。週ごとの株価の確認に活用できます。
1-Month Performance
直近1か月間での株価の値動きがわかります。1か月のセクターローテーションや強いセクターが確認でき、相場感をつかむのに便利です。
3-Month Performance
直近3か月での株価の値動きがわかります。四半期での業績やセクター別の季節性を確認できます。
6-Month Performance
直近6か月での株価の値動きがわかります。
1-Year Performance
直近1年間の株価の値動きがわかります。
Year To Date Performance
その年の1月1日から今日までの値動きを表示します。
Relative Volume
過去3ヶ月の平均出来高と比べた現在の取引量の比率を表すヒートマップです。数値が大きいほど平均よりも取引が活発で、数値が小さい場合は平均より取引が少ないことを示します。
P/E
PERの大きさを示したヒートマップです。赤色が強いほどPERが高いのを意味しています。反対に緑色が濃いほど、PERが低く、割安であることがわかります。
PER(株価収益率)とは
株価を1株当たり純利益(EPS)で割った値
PERの数値が小さい場合は株価が割安、数値が大きい場合は株価が割高
Forward P/E
予想PERの大きさを示したヒートマップです。赤色が強いほどPERが高いのを意味しています。反対に緑色が濃いほど、PERが低く割安であることを示します。
予想PERとは
現在の株価を予想EPSで割った値で、将来の成長性を考慮した指標
収益が将来的に増加すると予想される場合、予想PERは PER よりも小さくなる
PEG
PEGレシオの大きさを示したヒートマップです。赤色が強いほどPEGレシオが高く、反対に緑色が濃いほどPEGレシオが低いことを示します。
PEGとは
PERを純利益の成長率で割った値
PEGは収益の成長を考慮しながら割安性を判断できる指標
P/S
PSRの大きさを示したヒートマップです。赤色が強いほどPSRが高く、反対に緑色が濃いほどPSRが低いことを示します。
PSR(株価売上高倍率)とは
株価を1株当たり売上高で割った指標
PER同様、数値が小さい場合は株価が割安、数値が大きい場合は株価が割高となる
PERとは異なり、PSRでは赤字企業の評価も可能
P/B
PBR(株価純資産倍率)の大きさを示したヒートマップです。赤色が強いほどPBRが高く、反対に緑色が濃いほどPBRが低いことを示します。
PBR(株価純資産倍率)とは
株価を1株当たり純資産で割った指標
Dividend Yield
配当利回りの大きさを示したヒートマップです。緑色が明るいほど配当利回りが低く、濃くなるほど配当利回りは低いです。無配当銘柄には色が付いていません。
配当利回りとは
株価に対して配当金を何%受け取れるかを示す割合
EPS Growth Past 5 Years
5年間のEPS成長率の大きさを示したヒートマップです。緑色が明るいほど成長率が高く、反対に赤色が明るいほどマイナス成長であることを示します。
Float Short
空売り株式数の比率の大きさを示したヒートマップです。赤色が明るいほど空売りされている株式の比率が高いことを示します。
Analysts Recom.
証券アナリストによる5段階評価を示したヒートマップです。
評価基準は以下のとおりで、濃い緑色は「買い」を強い推奨を示しています。反対に濃い赤色は「売り推奨」を意味します。
- 1.0:強い買い
- 2.0:買い
- 3.0:中立
- 4.0:売り
- 5.0:強い売り
Earnings Day Performance
決算発表日における株価変動率を表示するヒートマップです。
Earnings Date
次回決算発表までの日数を表示するヒートマップです。ピンクは決算日が近く、水色や灰色は決算日が過ぎたことを意味します。
まとめ FINVIZをみればS&P500の動向が直感的にわかる
FINVIZのヒートマップの使い方がわかったらあとはあなたの投資に活かすだけです。株価の動向が視覚的にわかる便利なツールなので、ぜひ活用してみてくださいね。
おはぎゃー芸人になるのもいいかもしれません(笑)
またFINVIZには有能なスクリーニング機能もあります。こちらの記事「FINVIZで強い米国株をスクリーニングする方法」でスクリーニング方法や設定項目をまとめているので、あわせてご覧ください。